もはや日記とかそういう次元ではない

そう、それは日記という既存の枠組みに一切捕われることのない、余りにも宇宙的でユニバースな、それでいてユニバーサルでユニセックスでリバーシブルな、日々の出来事を綴る、例のあれ。日記。

成功者のみが知っているたった1つの真実、5選

 

少し前に、偶然web関係者っぽい人とお会いさせて頂くことがあった。僕の実力不足もあり残念ながら彼のインターネットに関する話は殆ど理解出来なかったのだけど、彼の話で1つだけ印象に残っているものがあって、それはwebで記事を書くに際しては「タイトル付けが最も重要」だと言うこと。

 

 

 

彼曰く、殆どのwebの読者はタイトルだけでその記事を読むか読まないか判断するのだと言う。ほお、言われてみればそうかもしれない。私自身、記事を読むかどうかは基本的にタイトルで判断しているような気もする。

 

そして彼によれば、本当に記事を読ませたいと思っているライターは、タイトル付けに最も時間を割くと言うのだ。そんな阿呆な話があるんだろうか?タイトルなんてたった数文字なのに。これは常人の想像を遥かに超えたプロフェッショナルの世界である。1時間で記事を書いて、3時間使ってタイトルを考える。そう、例えるならばたった5分間の挿入のために20時間にも及ぶ前戯をpoぐぇ4pqふぇ 何でもありません

 

 

 

さて、彼の教えではタイトルを付けるに際し非常に有効な「常套手段」が存在するらしく、それをタイトルに入れるだけで魔法のように人を記事に引き込むことが出来るそうだ。それが、以下の2つの構文である。

 

「〜のみが知っている、たった1つの真実」

 

「〜なもの、5選」

 

 

この、“たった1つの” という大胆な強調や、“5選” というような選んでますよ感が読者の目に留まり、そのタイトルを付けるだけで多くの人が記事をクリックしてしまうらしい。また、「3つの理由」「4つの方法」等、数字を出すことも凄く大切。たしかに、言われてみればそういうフレーズはよく見るかもしれない。

更に、そこに “成功” や “収益”、“モテる” といった人々の興味関心を刺激するワードも入れておくと、なお良いと言うのだ。そんな掟があったとは。

  

しかし、これらの法則を聞いた瞬間、聡明な私は瞬時に気付いてしまった。この世で最も読者を引きつけるタイトル、そう、それこそが本記事のタイトルでもある、

 

 

『成功者のみが知っているたった1つの真実、5選』

 

 

 

 

これだ。

 

  

タイトルのどこを見渡しても “強調” と “厳選” と “数字”だらけで、一切無駄のない構成。恐らくこの広大なwebの世界に散らかっている数多の記事の中でも一際輝く、極めて目を引くタイトルだろうと思う。

 

 

まずもってこの、「たった1つ」しかない事柄を「5つ」発表します、という独特な世界観が素晴らしい。とても近未来的だ。

 

きっと「5選」と言うからには、成功者のみが知っているたった1つの真実は合計で200個くらいあって、そこから5つを選んだということなんだろう。

 

だいたい、なんで成功者「のみ」が知ってることなのに、成功者でも何でも無い凡夫の私が知っているのか。なぜ、一般人である私が満を持してドヤ顔で発表してきたのか、この点も興味をそそる。完全無欠なタイトルと言わざるをえない。

 

 

 

 

 

さて、この「タイトル付け」のノウハウに、私は凄く心を打たれたので、自分が今までブログに書いてきた糞記事のタイトルもこの必勝パターンに従って全て書き換えることに決めた。以下に、アップグレードした記事タイトルを、順次お披露目させて頂きたい。

 

 

 

 

 

『スタバでダベる女子大生に対し畏敬の念を禁じ得ない』

『スタバでダベるたった1人の女子大生に対し禁じ得ない畏敬の念、5選』

 

 

さっそく素晴らしい。

まず、スタバというあの空間において、「たった1人でダベっている」女子大生、もうこれはキチガイ以外の何物でもない。精神が錯乱していると言えるだろう。そんな人間に対して禁じ得ない畏敬の念と言ったらそれはもう200、いや300個はあるはずだ。その中でも、最も禁じ得なかった畏敬の念、それを厳選して5つ。...読みたい!この記事… 読みたいぞ!!!!!

 

 

 

 

 

『無理してシンガポールのマリーナベイサンズホテルに泊まったら家族に危機が訪れたが、親父がひと肌脱いで家族を救った』

『無理してシンガポールのマリーナベイサンズホテルに泊まったら危機が訪れたが、たった1人の親父がひと肌脱いで救った家族、5選』

 

 

なかなか凄い。

たった1人の親父が救った家族、5選。彼は一家の大黒柱どころの騒ぎではない、五家の大黒柱。しかも本当は、もっと数多くの家族を救っているんだろう、その中でも特に救われた家族を5つ紹介!なんて頼りがいのある親父なんだ。メシア、メシアなのか?!?!

 

 

 

 

 

『やみくもにヨガを始めるのをやめて下さい』

『たった1度のヨガで始まるやみくも、5選』

 

 

さああ、無数のやみくもの中でも、選りすぐりのやみくもを紹介するぞ!! 1度でもヨガをすれば、どんな人にもやみくもは付きもの!!!しかし、その中でも特にやみくもなやみくもを大出荷セール!!!目ん玉を引ん剝いて、刮目して見てくれ!!!!!!

 

 

 

 

 

『オチンポは卑猥な下ネタでも何でもない、大丈夫。』

『たった1本のオチンポは卑猥な下ネタでも何でもない、5本。』

 

 

そう、1本のオチンポは、下ネタでもなんでもない。しかし、5本だとどうだろうか、、、?!?!さあどうだい、想像してごらん??どうなんだい??というかそもそもオチンポ5本ってどういう状況だい!??!うおおおんn分からない!!全然分からない!!!しかし読みたい!!!!!読みたいぞえええええええええ!

 

 

 

 

 

『同姓の熊谷と申しますランチして下さいという怪しいメッセージが来たので迷わず快諾したところ、想像を遥かに超える怪しいオジさんが現れた。そして2人の熊谷は真実に向け手を取り合い、立ち上がったのだ』

「たった1度のランチ、5オジさん」

 

 

すんんんんごい怖いランチだった。5人オジさんが来たの。

 

 

 

 

 

 

『近所に、恐ろしいほどドードーが出る』

『たった5つの近所にたった1匹だけ出る恐ろしいドードーのみが知っている、たった5つの真実、成功者』

 

 

うん、5つしかないうちの近所に、そこに1匹だけ出る恐ろしいドードーが真実を5つ知ってるんだけどね、その真実がね、もうね、もうあれなの!!!成功者なの!!!!真実がね......成功者なの!!!!!!!

 

 

 

 

 

『利己的なアフィリエイト ーとにかく化粧品を売りたい。嫌われても良い。』

『この宇宙にただ1人、利己的な俺を愛してくれたあのアフィリエイトマンの名前はfふぇあlsふ@pw 

 

 

 

 

みなさんのお役にたてば、さいわいです。