最近、facebookで自分がやっている仕事についてドヤ顔で(割と真面目に)発表してみたところ、普段フザケて遊んでいる距離の近い友達から「いやお前なに真面目なこと書いてんねん!早くいつも通りチンポと言わんかい!」という非難を浴びました。
しかし、僕はfacebookでかなり色んな種類の人と友達になっており、
その中には、友達以外にも、家族(父母から愛しの妹まで全員)、元々勤めていた会社の諸先輩方、自分の仕事のお客さん、取引先の社長、幼馴染み、、 と様々な方がいるわけです。
取引先の社長が見ている可能性がある、と思うとチンポという単語を打というにもやはり躊躇してしまうわけです。しかし、近しい友達には、「チンポと言え」と怒られる。
誰しもが、様々なコミュニティに所属していて、それぞれに微妙に違った役割を背負って生きているにも関わらず、急速に発展したソーシャルメディアが突然、複数のアイデンティティを持つことを禁止してきたわけです。これは大変です
よく考えてみると、似たような現象は、お客さんとミーティングしている時の自分自身の葛藤にも現れます。
お客さんとミーティングしていると、ふと、「あれ?自分がやたら真面目に話しているな」と思うわけです。いつも友達と話している時の口調に比べると、やたら堅い表現を使っているな と
すると背後に、悪魔が現れます
体調は2mにも及び、全身毛むくじゃらで且つ自慢の羽で宙に浮いており、斧とチェーンソーを装備したタイプの例の悪魔です
悪魔:「さああああああああ熊谷くん、なぁぁんて重い空気のミーティングなんだぁぁぁっぁあ?ここで空気を変える為に、唐突にアヌスと言うと面白いぞおおお★」
しかし、すぐさま天使が現れます
体調は1.7m、ブランドの装飾品で身を固め巨乳で金髪、自慢の羽で宙に浮いているボディコンスタイルの例の天使です
天使:「熊谷、冷静に考えろ。君はお金を預かって運用している身だ。つまり金融商品を扱っている。どんなに面白くても、アヌスはこの場にふさわしくない。」
悪魔:「ほぉぉぉぉっぉおおお、熊谷くん、ニヤニヤしてしまっているじゃないか。そう君は金融商品を扱っている。しかし金融商品を扱いながらなおかつアヌスと言うとより一層面白いぞおおおっほっほ、これはむしろチャンスだぞぉぉ★」
天使:「そんな程度の低い下ネタを言おうものなら、お前の信頼はガタ落ちだ。アヌスは言うな。言うならせめてウンコくらいにしておけ」
悪魔:「ウンコだとぉぉぉ???貴様はフザケているのか?ウンコなどという甘ったれた下ネタでどうするぅぅ?
いいか、下ネタっていうのはギリギリ言っては ”いけない” ラインのことを言ってようやく意味があるんだ。10人いたら8人がドン引きして2人がツボに入ってしまうくらいの塩梅が優れた下ネタというものだ、誰も引かないような安パイな下ネタなど、大失敗だぁぁぁx
そんな中途半端なことを言うくらいなら何も言わない方がマシだぁぁ。さああ、アヌスと言えぇぇ」
熊谷:「ぁぁあ、アヌ」
天使:「どどど、どうした熊谷、落ち着け落ち着くんだ。そんな愚かな下ネタを口走ろうものなら、客に不安を与えるかもしれないぞ!!やめろ、やめるんだ!」
悪魔:「むしろ冷静に考えろ熊谷。いいか、金融商品と下ネタには、根本的に何の相関性も無い。
むしろ本質的でないのはアヌスという単語から金融商品の善し悪しを推し量ろうとする試みであり、そして更に言えば相手によって話し方を変えたいと考える貴様が内包せんとする複数のアイデンティティそれ自体だぁぁぁぁ!!!さあアヌスと言えぇぇぇええ」
天使:「一体何を言ってるんだ頭がオカシイのか??! どんなに面白くても、社会には一般常識というものがある。場に応じた相応しい態度、振る舞い、言葉遣いがあるのだ。冷静に周りを見渡せ、ビジネスの場でアヌスなどとは誰も言っていないはずだ!!」
悪魔:「誰も言ってないだとぉぉお?
いいか、汝の行動規範やその理由の大半が、"他の人がやっているかどうか" に依拠しているのであれば、それはハッキリ言うとかなり危険な状態だ。
お前は皆が殺人をしているという理由で人を殺し、皆が平和を重んじるという理由で平和を崇めるのか?
そうだ、今現在、取引先の前で友達のようにアヌスと言う奴はどこにもいない。しかしその事実はアヌスという言葉の普遍的な価値には1ミクロンの傷を与えることも出来んぞぉぉぉぉおおおお!!!
さあ、アヌスと言え、アヌスと言うのだ、アヌスを出すのだ、アヌスをほじるのだああああぁぁぁあああ!!!!」
天使:「なななななな、なんだ、何のことだ "アヌスという言葉の普遍的価値" って?!頭がイってしまっているのか? だめだ止めるんだ、アヌスなどという単語を出せば相手は困惑するぞおお!!!」
悪魔:「困惑だと?
いいか、本当に大切なことすなわちアヌスを追求するに当たって、短期的な摩擦や衝突など、笑止千万だ。さあ、アヌスをほじるんだ。相手のアヌスをほじってあげるのだ、その為にもまずはアヌスと言うのだあああああああぁぁぁああぁぁ!!!!」
天使:「やめろおおお、そんなことを言っても、何のメリットもない!!何のメリットもないぞおおおおおぉぉお!」
悪魔:「メリット?メリットとは何だ。
お前の会話全てに目的があり、お前はその目的を達成するという意図にそって言葉を選んでいるのか?
相手を誘導して自分の目的を達成する技術を磨きたいならば結構。しかし、お前は死ぬ直前に多くの後悔をすることになる。
本当に大切なのは、今相手の顔色を伺いながら言葉を選ぶことではない。お前が、お前自身でい続ける事だ。さあ、アヌスと言えええええっ!!」
天使:「ぐおおおおぉぉおお オカシイ、オカしいぞ熊谷、なんか分からんけどやめろ、目をさませ、常識的に考えろ、周りを見渡せ、お前は何歳なんだ、社会人としての自覚を持て、相手は友達じゃないんだぞおおおおお!!!」
悪魔:「相手が友達じゃない?
友達じゃないからこそ、自分のやっていることに本当に自信があるのなら、友達と接しているように、いつも通りアヌスと言うべきだ。
いいか、これはもはや、ただのアヌスではない。
一貫性のアヌス、信念のアヌス、信頼のアヌス、忸怩たるアヌス、断固たるアヌス、毅然たるアヌス、突然のアクメ、情熱のアナザースカイだ!!!!」
天使:「ぅぅィィィっjヴェイアオジェッッッjウィジェjをjを覆えんテンっつっっty,...............uey....ie.....anusu to ie....」
熊谷:「ぅぅぅウッァアアアッッァアァッァ、あああぁぁぁあぁぁぁぁアナザースカイ!!!!!!!!!!!!」
取引先:「はい?」