もはや日記とかそういう次元ではない

そう、それは日記という既存の枠組みに一切捕われることのない、余りにも宇宙的でユニバースな、それでいてユニバーサルでユニセックスでリバーシブルな、日々の出来事を綴る、例のあれ。日記。

眼鏡もコンタクトもない戦国時代における「視力0.1以下の人間」のプレゼンスに対し大いなる不安を感じている

 

最近、家に引きこもって漫画を読み漁っている

 

 

先週はまず人類のバイブルであるハンターハンターを読みなおし、その上で霊長類のバイブレーションである幽遊白書を読み直した

 

 

幽遊白書を通しで読んだのは、今回で一体、何回目だろうか

 

 

幽遊白書は読むたびに新しい発見があるが、今回の一読による新たな気付きはと言えば、戸愚呂という男が「えげつないマッチョ」であるということ

 

 

無論、以前より彼のマッチョネスには充分注目していたのだが、今回の彼は特に際立っていた。桁外れのマッチョだった

 

 

というか「マッチョ♡」などという可愛らしい形容詞で彼の筋骨を表現しきれているんだろうか?「マッチェゴン」、いや「マッチェンヌギウス・ゴリリオン」と呼びたい

 

 

 

一通り冨樫様の世界に浸って身を清めた後は、読んだことのない漫画を読んでみようと思い “キングダム” を手に取る

 

 

キングダムというのは春秋戦国時代の中華を描いた漫画である

 

 

すこぶる話題になっているものの未だ手を付けておらず、この機会に1巻から最新刊である54巻まで読破

 

 

 

 

さて、10を超える数多の漫画を読破してきた漫画界の権威であり敬虔な冨樫信者としても知られる私がキングダムという漫画の際立った特徴を極めて専門的な観点から一つ挙げさせて頂こう キングダムという作品は、び〜っくりするくらい「最高」。ああ最高。いっっっちばん面白い♡

 

  

まずなんと言っても武将がマッチョだし、そんなマッチョな武将をマッチョな武将が薙ぎ倒していく

 

彼らは武将である以前に人間であり、人間である以前に“マッチョ”なのだ

 

 

 

中華という広大な領土を舞台に、人の皮をかぶったマッチョ達が狂喜乱舞しているのだから面白くないはずがない

 

 

その上マッチョじゃない人による知略戦も面白いし、あとそういうマッチョじゃない人も戦うと結局マッチョだし、あと女のキャラもマッチョだし、とにかくマッチョがいっぱいで最高

 

 

 

ただ、読み進めていくうちに、一つどうしても拭いきれない不安が押し寄せてきたのもまた事実である

 

 

それは「視力」に関するものであり、簡単に言えば、「視力の低い人、戦場で、大丈夫なの?」というシンプル且つシンプレストな疑問だ。

 

 

 

キングダムという漫画では、国同士が、互いの領土を侵略すべく激しい戦争を繰り広げている

 

 

紀元前ではあるものの、すでに剣や槍の技術は充分に発達しており、甲冑に身を包んだ猛々しい戦士達が群で殺し合いをする

 

 

しかし、「眼鏡」や「コンタクトレンズ」といった技術は、どうだろう?そのようなテクノロジーは、皆無

 

 

武装を施すことに躍起になり暴力面は充分過ぎるほどに強化されているが、一方、「視力」サイドは完全な置き去りなのである

 

 

 

正直、どんなに訓練を積んで戦場に出向いたところで、肝心の「視力」がおざなりになってしまっているのであれば、目の悪い人間のその他の努力など何の意味もなさないと思うのだ

 

 

読みながら、「自分があの戦場にいたらどうだろう」と、どうしても想像してしまう。

 

  

なにせ、僕は視力が0.02しかない。コンタクトを付けていないと、3メートル先の人の顔もよく分からない。

 

 

そんな人間が敵味方入り乱れて戦うカオスな戦場に放り込まれようものなら、戦いどころの騒ぎではない

 

  

そもそも、どっちが敵でどっちが味方か、皆目検討もつかない。

 

 

とにかく近くにいる人型の物体に見境なく斬り掛かることになるだろう。

 

戦術にも組み込めないし、自軍にも襲いかかる。

 

「純粋に迷惑」という理由で味方に殺されるに違いない

  

 

 

この問題は、かなり深刻なものだと思う。紀元前とはいえ、目の悪い人間など、いくらでもいたはずなのだ

 

 

 

僕程度の人間が暴れたところで、ただ雑魚が発狂しとるワロタということで迅速に処理されてしまうのかもしれないが、視力の悪さ故クレイジーになってしまっている人間が、「マッチョ」だった場合を想像してほしい。それこそ、恐ろしいことになる

 

 

怒号をあげながら敵味方関係なくブンブンと矛を振り回す視力0.01の怪力。制御の効かなくなったバイオ兵器でしかない

 

そんなやつが近くにいたら、世界の終わりだ

 

 

偶然周りに居合わせた味方の「アンラッキー」たるや、そのまま殺されたのだとすれば御親族の皆様は悔やんでも悔やみきれないだろう

 

 

そして、仮にそんな目の悪いマッチョが何十人もいたのだとすれば、もはやそれは戦争どころではないのだ。

 

 

両軍の力を合わせて、まずは、戦場にいる「目の悪いマッチョ」の鎮圧をはかった方が良い。戦争はその後だ

 

 

 

 

だいたい、一騎打ちをしている時に、「相手の剣筋がどうのこうの」みたいな話がよく出てくるが、あの話一つとってみても「充分な視力」を大前提にしている

 

 

凄まじい剣さばきだとか、中華でも指折りの槍つかいだとか、何やら凄そうな技の使い手だとか色々と出てくるが、正直、目の悪いやつからしたらそのへんの死にかけのジジイの一振りですらかなり致命的だ

 

 

 

 

「な、、、、なんだこの男の剣筋は、、!? 剣が7本、、、いや8本に見える!!!これはまさか中華に伝わる、、、秘技?!!?こ、こやつ、、、まさか、、、??!?!?!」

 

 

 

 

相手が戦争経験のない腰の引けた瀕死の凡夫だとしても、こちらの目の悪さによりその剣筋はたちまち “秘技” のそれとなり、こちらからは逐一、律儀に過大評価を差し上げることになる

 

 

戦う敵、戦う敵、「奴は中華でも指折りの使い手だった」「奴もまた中華でも指折りの使い手だった」と、入念に指折りの使い手として自軍に伝えることになるだろう。

 

そいつはいったい何本指がある前提で話しているのか。中華でも指折りの指の数だ

 

 

 

やれ武将の判断力だとか、戦術だとか、経験だとか、双肩に乗った想いだとか、キングダムは話がそれてないか?

 

 

それ以前の問題として「視力」だろ。良い武将の条件は何よりも視力。戦場とは、血で血を洗う視力検査の場だ

 

 

 

そして、「視力」がさらに抜本的な問題になってくるのは戦争の中心部から少し離れた岡の上に陣取り戦争の全貌を眺めながら戦略をたてている総大将であり、またその周りの側近の人達である

 

 

 

特にあの、敵軍の動きを大将に伝えにくる役目の人。あの人達の視力は一体、どうなってるのかね

 

  

 

 

「敵兵襲来!!その数、5,000!!!」

 

 

とか言って興奮してる伝令兵みたいな人、よくキングダムに出てくるけど、正直、こちらの感想としては「なに?!5,000もいたのか!?!?!」ではなく、「お前、よく5,000だと分かったな!!!視力スゴ!!」である

  

 

視力0.02の男があんな役目をおってしまったら、どうなるのか 

 

 

 

 

「恐らく敵兵と思われるが自軍の可能性もあり一般人の可能性も否定できない人間の群とおぼしき砂煙的な何かが西もしくは東に移動しているのを発見!!!あれがもし人間だとすると、その数、なんと200以上!!500万未満!!!アルパカの可能性もあります!!!」

 

 

 

間違いなくこんな感じだ。これでは何の情報も入手できていないに等しい。ただ自軍に混乱をもたらしただけ

 

 

というかこのレベルの粒度の情報になってくると、「伝えなかった方が良かった」可能性まで出てくると思う

 

将軍としてもアルパカの可能性を念頭に置いて戦略をたてるのは大層骨が折れるでしょう。

 

 

 

 

というか、もう、これだけは本当にお願いしたい。

 

戦場における国際ルールとして、甲冑のデザインだけはドン引きするくらい明確に敵軍と自軍とで分けて欲しい。

 

 

国ごとに、全然毛色の違うデザイン会社に甲冑を発注して、もう、どんんんなに目の悪い奴でも、どこの国の甲冑かだけは一目瞭然という状態にして欲しい。そこは、マジで頼む

 

 

「阿呆みたいに白いのが自軍」「阿呆みたいに赤いのが敵軍」という露骨な運用を徹底し、運動会ばりに明確にチーム分けをして欲しい。

 

兜の上からハチマキ、鎧の上からゼッケンも着用して頂きたい

 

 

 

ドヤ顔で遠くで旗とか揚げられても、困る。見えないから。あとどうせ揚げるなら「秦」とか「魏」とか難しい漢字が書いてある旗じゃなくて、「C」って書いてある旗にして欲しい。それなら「う〜ん、右、、?かな?」ってなる。遠くからでも

 

 

 

いや、改めて想像して震えてるのだけど、一人取り残されてしまった戦場で、ドッッッッカアアア〜〜って自分のとこに近付いてくる1,000騎くらいの騎馬隊を見て、

 

 

「う〜わ、え?あれ、味方の援軍なのかな?敵兵?どっち?さすがに援軍だよね?」となってしまった人間の緊張感たるや、それはもう筆舌に尽くし難い。惨い。

 

 

 

30メーターくらいまで近付いて来てもまだよく見えず、逃げるでも喜ぶでもなく手を振ってみたりピースしてみたり色々やって、5メーターのとこまで来て、「いや敵なんかああああ〜〜〜い!!!ww ええかげんにせえ!!ww もうええわ!!ww どうも、ありがとうございました〜〜!!!!」っていう人生の幕引き本当に嫌だし、もうそうなった場合いっそ満面の笑みでフル勃起のチンコ丸出しで仁王立ちだし、あとここまでの話と何一つ関係ない思いを吐露します 今、ものすごくスマブラがしたい

  

 

 

ああスマブラがしたい。マッチョとか甲冑とか、どうでもいい。スマブラ

 

 

誰か、誰でも良い、見ず知らずの人でも良い、見ず知らずのアルパカでも良い、スマブラをしましょう。

スマブラ アア ア アラララァ ア アァ!!!!!!